診療・各部門
看護部の紹介動画
看護部通信「みらん版
○看護部長 古賀 敦子【認定看護管理者】
こんにちは
JCHO天草中央総合病院の看護部のホームページを見ていただきありがとうございます。海と山で囲まれた自然豊かな天草の地に、2023年4月に看護部長として着任いたしました。
天草の急性期医療を担っている当院の特徴は、限られた診療科ではありますが、その領域に特化しており地域のニーズは高いこと、また、付属施設である介護老人保健介護施設や訪問看護ステーションを併設していることです。これらのことから、天草の地域医療・地域包括ケアの要として、超高齢社会における地域住民のニーズに応え、住民の生活を支える看護を提供できると考えています。JCHOの看護の理念である「地域住民の幸福な生活を支える看護」を目指し、看護職員一丸となって、心をこめて信頼される看護を提供していきます。また、看護部通信として、看護部からの情報発信している「みらん版」発刊をスタートさせました。その拝読も含め、何卒よろしくお願いいたします。
○看護部理念
心をこめて信頼される看護を提供します。
○看護部基本方針
- 患者様の気持ちを大切にし、満足していただけるよう努めます。
- 安全で快適な療養生活の提供に努めます。
- 地域と連携した看護を目指します。
- 日々研鑽し、看護の質の向上に努めます。
○看護体制
看護職員配置 | 10:1 |
看護ケア提供システム | 固定チームナーシング+プライマリー |
勤務体制 | 勤務時間 4週155時間勤務(4週8休制) ○外来部門 □ 日勤 8:30~17:15(休憩60分) ○病棟部門 □ 日勤 8:30~17:15(休憩60分) □ 夜勤 20:15~ 9:00 □ 長日勤 8:30~ 21:00 ※2020年2月より2交代制を開始しました。 |
○教育体制
【教育理念】
看護実践能力を高め、社会に求められる自律した看護師を育成する。
【教育方針】
- 病院、看護課の理念方針に基づいて、質の高い看護を提供できる看護師を育成する。
- 自己研鑽に努める看護師を育成する。
- 新人教育、現任教育、看護研究を教育の柱とし、それぞれの立場、役割を踏まえ、 段階的に応じた教育の機会を提供する。
- 社会の動向、医療環境を踏まえ、各自の地位・役割に応じた研修・学会参加の機会を提供する。
- クリニカルラダーに基づいて、臨床看護実践能力が高められるよう、看護実践・管理・教育・研究に必要な知識・技術・態度に関する学習の機会を提供する。
【天草中央総合病院の目指す看護師像】
- 自分の行う看護に誇りを持ち、職務を果たすことができる。
- 自分の職務に対して最善を尽くし、その結果に対して誠実に向き合うことができる。
- 医療チームの一員として円滑な人間関係を保ち、チーム医療の充実を図ることができる。
【新人教育】
- □ 新人看護師1名に対して先輩看護師(プリセプター)が1年間担当し支援します。
プリセプタ―は、新人看護師のペースに合わせて、新人自らが主体的に学習するよう関わっていきます。 - 新人教育プログラムに沿って1年を通して研修を行います。
- ローテンション研修
外来・手術室・病棟へ2週間ずつローテーション研修を行い、自部署以外を経験することで幅広い視野を身につけ、看護師として総合的なスキルを身に着けることが可能です。
【現任教育】
□ JCHO天草中央総合病院クリニカルラダーに沿って能力段階を確認しながら、キャリアに応じた教育を行います。
○部署紹介
外来
外来は、内科・外科・整形外科・産婦人科・放射線科・歯科口腔外科・皮膚科(非常勤)と救急外来、化学療法室、胃腸センターがあります。一般診療の他に代謝内科・循環器内科・血液内科、緩和ケア外来の特殊外来も行っています。外来の1日患者数は約260~330人と担当診療科数によって患者数も異なります。外来スタッフは、看護師26人、助産師3人、歯科衛生士2人、療養介助員2人の33人であり、非常勤勤務も年齢はさまざまで各担当業務をお互い連携し、安心・安全の医療が提供できるように努力しています。
コロナ禍の時期は、発熱対応に追われていましたが、現在は患者の症状に応じて防護服も選択し、感染対策に取り組んでいます。患者様が、天草の住み慣れた地域で検査・治療ができるように多職種で連携し、支援できるように日々努力しています。病気の事や症状、または自宅での生活など何か困ったことがあれば、まずは外来スタッフに声をかけて下さい。よろしくお願い致します。
2階病棟
2階病棟は、産婦人科・内科・整形外科・外科・歯科口腔外科等の女性混合病棟です。
生まれたての赤ちゃん~100歳を超える方まで幅広い年齢の方が対象です。妊娠中の外来管理から分娩、育児期まで切れ目のない医療提供に努め、
総合病院の良さを活かし多職種と連携し、満足できる出産、入院生活となるようにお手伝いします。また、女性の幸せと健康の為に、あたたかく思いやりのある看護を提供し、
この病院に入院してよかったと思っていただけるような看護を目指しています。
3階病棟
3階病棟は、おもに外科・整形外科・歯科口腔外科の混合病棟です。入院中は手術・化学療法・検査・リハビリを行っています。ベッドは60床のうち地域包括ケア病床が10床あります。地域包括ケア病床は急性期の治療を終了し、すぐに自宅に退院するには不安のある患者様が対象で在宅復帰の支援をします、最長60日まで入院可能です。また、他病院や他施設と連携してリハビリ継続できるように支援しています。
4階病棟
4階病棟は内科病棟です。病床数60床のうち感染症病床4床と結核病床2床を含んでいます。コロナ禍の3年間は、4階病棟のスタッフを中心とし、他部署の協力を得ながら新型コロナウイルス感染症患者の看護に取り組んでまいりました。今後も、新型コロナウイルス感染症をはじめ、各種の感染症対策が重視されています。天草圏域における第二種感染症指定医療機関の役割を果たすため、感染管理認定看護師の指導の下、知識・スキルの向上に努めていきたいと思っています。
さて、内科病棟をご紹介します。内科病棟には、呼吸器疾患、血液疾患、消化器疾患、がんの患者さんが多く入院されています。治療は、呼吸が困難になった患者さんへの人工呼吸器の管理や消化器疾患に対する内視鏡治療、がん化学療法や放射線治療が行われています。様々な治療が行われているため、スタッフは専門性の高い知識や技術の習得のために日々研鑽し業務にあたっています。看護師・看護補助者合計35名、年齢層も様々ですが、笑顔とチームワークで安全と安楽を第一に取り組んで参ります。
「心を込めて信頼される看護を提供します」の理念に基づき、患者さんやご家族の方々へ質の高い看護の提供を目指します。
手術室・中央材料室
手術室は3室あり、外科・産婦人科・整形外科・歯科口腔外科の手術を、一月に80件程度行っています。緊急を要する場合も24時間手術が行える体制を整え、安心・安全な手術をスムーズに提供できるようにスタッフ一丸となって取り組んでいます。
手術が決定したら、麻酔科医や主治医と連携しながら、術前訪問などにより患者様の状態や希望を確認して準備を行います。分からないことや不安なことなど、どうぞ遠慮なくご質問ください。
健康管理センター
当健康管理センターの看護部は、保健師と看護師にて構成されており、健診を受けられた結果を有効に活用していただけるように、皆様の健康づくりのお手伝いをしています。
特定保健指導では、メタボリックシンドローム予防のため、食事や運動など生活習慣の改善をめざし、お一人お一人のライフスタイルに合わせた無理のない対策を一緒に考えています。また、病気や健康に関しての疑問などにもお答えしていますので、気になっている方はご相談ください。
訪問看護
訪問看護とは、病気や障害を持つ人が、住み慣れた我が家でその人らしく生活を送れるよう、看護師などがご自宅に訪問してケアを提供するサービスです。そのため、医師やケアマネジャーなどと連携し、看護ケアを提供することで療養生活をサポートし自立を目指した支援を行っています。また、自宅での見取りを希望されていなくても、ある時期まで、自宅で生活をしたい、生活をさせたいと思っておられる方への訪問も行っております。
地域医療連携室
地域医療連携室は,昨年10月リニューアルし,従来の地域医療連携室部門に「入院支援室」「がん相談支援センター」を新たに設置しました。「入院支援室」は,患者さま・ご家族が入院前から療養生活のイメージ化を図ることで,安全に・安心して医療に参画していただけるよう支援を行います。「がん相談支援センター」では,がんに関するご相談の他,がんに関する様々な支援・連携を行います。これまで以上に地域医療機関や保健福祉関連担当者と連携し,外来受診時から入院および退院後までを見据えて,地域の中で安心して在宅療養を送っていただけるよう支援を行います。
看護部
看護部長・副看護部長他、医療安全管理室・感染管理室に所属するメンバーです。看護部内外において職種横断的に、それぞれの力を発揮しているメンバーです。看護職員が患者と向き合うことができ、安全で安心な看護を提供できるよう支援しています。また、職員が楽しく働き、天草の地域住民の皆様が幸福な生活を送ることができるよう、日々精進しています。
○先輩のメッセージ
2階病棟看護師:田中礼(入職2年目 九州看護福祉大学卒)
入職して1年、様々な患者様に関わらせていただき、日々医療者としての責任の重さと、人とのかかわりの難しさを痛感しています。現在は、夜勤や産婦人科病棟特有の分娩時の新生児受けの介助や夜間待機等の業務に就かせていただく機会が増えました。その分、大変な面もありますが、新たにできることが増え、やりがいを感じています。看護師として知識・技術もまだまだ未熟ですが、先輩方にご指導いただきながら、患者様に寄り添い安心して療養していただける看護の提供を目指して日々努めていきたいと思っています。
4階病棟看護師:釜崎真生(入職2年目 天草市立本渡看護専門学校卒)
1年目は不安と緊張感を持ちながら、病棟勤務になれること、看護技術を習得することに必死でした。しかし4階病棟に配属となり、終末期・緩和ケアを必要とする患者様とかかわる中で患者様本人だけでなく、家族、主治医、先輩看護師、他職種スタッフとのかかわりを増やし、最善の対応は何か、等を考えて患者様へケアを提供するようになりました。少しずつではありますが、日々わからないことは学習し、次の看護に生かせるようにと心がけています。今後も患者、家族へ寄り添った看護をするために、知識、技術の向上、経験の積み重ねに努めて行きます。
手術室看護師:木下みちる
私は手術室に異動して半年が経ちました。新卒で当院に入職し、6年半内科病棟で勤務していたため、外科系疾患に携わることは殆ど初めてで、日々学びの連続です。
手術室での看護師の役割は、器械だしと外回りがありますが、私は現在、器械出しを行っています。最初はたくさんの器械を覚えることから始まりました…。担当する手術の疾患や解剖、必要な機械・物品、手術手順など覚えることが多く、予習復習が欠かせずに大変だと感じることもあります。しかし、プリセプターの先輩をはじめとする、全てのスタッフが快く指導してくださり、「困ったことはない?」といった声かけはもちろん、「もう少しあそこはこうした方が患者さんにとって良かったね」など、自分だけでは気づけない点についても教えていただけるため、日々学びが深まっています。それを感じる場面はいろいろあります。例えば、術式や手術の進行状況などを考慮して器械を選択し、術者の介助を行うことは難しく、異動したての頃はうまくできませんでした。最近は、手術の進行を解剖学の理解とともに、スムーズに器械を準備し、必要な器材・医材を事前に整えて介助できることが増え、やりがいを感じています。
手術を受ける患者さんは、強い不安や緊張感を抱えています。病棟に比べると患者さんとかかわる時間は短いですが、患者さんが手術という人生における大イベントを無事に乗り越えるために、周術期を通して安心感を与え、質の高い看護が提供できるように手術スタッフ全員で取り組んでいます。
私はまだまだ知識・技術不足で、手術室看護師として未熟ですが、その中でも患者さんが安全・安心・安楽に手術を受けられるように日々成長していきたいです。