看護協会は「生きるを、ともに、つくる。」をタグライン、ステートメントとしていろんな事業を展開しています。その一環として、看護職員の知識向上を目指すため、看護研究発表会を開催しています。天草支部においては、第37回と長期にわたって継続している発表会です。今年度は7題の発表があり、そのうち2題は排泄に関すること、2題は口腔ケアに関すること、あとの3題は看護管理に関する接遇や患者の私物管理等でした。当院から1題発表いたしましたので、その報告を看護部長の古賀がいたします。
演題名:「患者の私物チェックリストの作成及び私物管理の実態」田尻真紀看護師
外科病棟は、手術を受ける患者の高齢化、手術による認知機能の低下、転院や手術によるベッド移動等、患者移動が目まぐるしいのですが、その中で、「患者の私物=唯一無二の物」が紛失すると大変です。患者の日常生活に欠かせないものは、義歯や補聴器です。これが紛失するとなると、手術後の栄養に関わってきますし、補聴器が紛失すると、手術後の患者のコミュニケーションが円滑にいかなくなることも予測されます。それを防ぐために、チェックリストを作成し、活用した取り組みの発表でした。
発表の他に、学会では、発表と会場との質疑応答を円滑に進める座長という役割の人がいます。当院では、日常生活にかかわる4題の群の座長を、地域医療連携室の須崎了子看護師長が努めました。また、支部役員でもある川上幸恵副看護部長が、司会という大役を務められ、当院の職員が大活躍の一日でした。
看護部 古賀敦子