天草地域における感染症患者搬送訓練を実施しました

当院は結核病床を有する第2種感染症指定医療機関として天草地域の感染に係る中心的な役割を担っています。また、感染防止対策向上加算1を算定し、患者に安全で快適な療養環境の提供に努めています。2022年診療報酬改定により、新興感染症の発生を想定した実施訓練を加算2施設と合同で開催することが感染対策向上加算1の要件となっており、天草地域では、2022年度より感染対策向上加算に関わる施設、外来感染対策向上加算施設、医師会所属の医院やクリニック、保健所、広域連合と協力し、天草地域感染症患者等移送訓練を実施しています。 熊本県における保健医療対策のひとつとして、天草管内における感染症患者等の移送に関する協定が広域連合と結ばれ、それに基づき天草管内で一類・二類感染症等が発生した際に、関係機関が適切な対応をとることができることを目的に、保健所主催で感染症患者等移送訓練を計画しました。今年度は12月21日に、鳥インフルエンザ(H5N1)の疑似症患者を想定して搬送訓練を実施しました。患者搬送で課題となった事項は、夜間や休日帯の体制で疑似症患者が出た場合の対応や、診療所やクリニックから疑い患者が発生した場合の対応をどうしたらよいか等の課題が明確となりました。今後も他施設との連携を深め、病院の特性を生かし、天草管内ワンチームとなって、天草の地域医療に貢献できるよう頑張りたいと思います。

感染防止対策室 坂本 陽子