医療安全管理室　山本　美智子

令和５年６月９日に、全職員を対象とした、医療安全研修会を行いました。今回のテーマは「ハイリスク薬について」と「誤認防止対策について」でした。ハイリスク薬とは副作用や事故にとくに注意が必要なもので、安全管理上も薬学的管理が必要な医薬品のことです。講師は松本副薬剤部長に行っていただき、医薬品の分類、毒薬と劇薬の違い、ハイリスク薬の種類・定義、当院でのハイリスク薬の実際の表示などの講義をしていただきました。また、その中で職員が活用できる薬剤部のインフォメーションのコンテンツの紹介がありました。薬に関するニュースや安全性情報、ハイリスク薬の情報など、欲しい情報にアクセスできるコンテンツです。スピーディーに情報入手できる利点があると思いました。
誤認防止対策の講師は医療安全管理者、山本（筆者）が行いました。昨年度、当院の事故内容の25％が誤認によるものでした。「安全は名前の確認から」と言われます。今回の研修では誤認のなかでも主に患者誤認予防について行いました。病棟での点滴確認や、外来で患者さんを呼び入れる場面をストーリーにして研修を行いました。職員は心当たりのある場面設定で、分かりやすかったのではないかと思います。
今回、勤務の都合上、参加できなかった職員は後日録画ビデオを視聴してもらい職員全員が研修に参加できるよう工夫を行っています。