新しい医療機器を導入しました

医療機器管理室 臨床工学技士 津田祐一

● プラソートμ(CART専用機)が入りました。  CART(腹水濾過濃縮再静注法)とは、腹水症の患者から取り出した腹水を腹水濾過器で腹水中の細菌及びがん細胞等を除去し、腹水濃縮器でアルブミンなどの蛋白質を濃縮し、患者自身に再静注する治療です。当院では、緩和目的による使用例が多く、CART実施にて全身・栄養状態の改善により患者のQOLが向上し、自己蛋白を使用することで、アルブミン製剤の節減や未知の病原因子による感染症のリスクを軽減することが可能と思われます。

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(画像提供:旭化成メディカル)

● インキュi(閉鎖式保育器)が新しくなりました。 赤ちゃんを優しく包み、育む医療機器が入りました。閉鎖式保育器の役割である、保温・加湿・酸素投与・感染防止・観察・騒音対策を備えた機器を用いて赤ちゃんにより静かで快適な環境を提供しています。 同時に、上下2面照射が可能な光線療法治療器(ビリセラピー)も追加導入しました。

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(画像提供:アトムメディカル)

● トリロジーEvoO2(搬送用人工呼吸器)が新しくなりました。 今回、導入致しました装置ですが、新型コロナウイルス感染症に対しても安全に使用できるように装置本体にはHEPAフィルタ、吸気呼気側にバクテリアフィルター、そして人工鼻仕様の回路構成とし、これまでよりも飛散防止が可能となりました。また、15時間使用可能なバッテリーを搭載し救急搬送や災害時対応の充実を図りました。

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(画像提供:フィリップスジャパン)

これからも患者様に、質の高い安全な医療機器を提供できるよう努めて参ります。