令和6年12月13日(金)ホテルアレグリアガーデンズ天草にて、第5回JCHO天草中央総合病院医療連携フォーラムを開催致しました。当日は31施設から医師、その他医療従事者など総勢約100名のご参加をいただきました。地域の関係医療機関の皆さまと顔が見える連携を図るため、2018年より開催しております医療連携フォーラムも今回で5回目となりました。皆さまのおかげをもちまして、大変盛況のうちに会を終えることができましたこと感謝申し上げます。
第1部では、中山内科・循環器内科クリニック中山雅文先生を座長にお迎えし進行をしていただきました。講演①産婦人科小林克医師による「墜落分娩に対する当科の取り組み」では、過去11年間(2014年4月~2024年8月)で10件の墜落分娩の経験があることや、当院の取り組みとして、2009年より年1回、天草管内の救急隊を対象に医師、助産師が座学、実技指導を含めた勉強会を行い、相互的な学習の場を設けていることなど紹介されました。講演②内科荘田恭朗医師による「当院での気管支鏡検査の現状」では、当院での気管支鏡検査について、2024年4月~11月までの検査数(30例)やそのうち66.7%が肺癌疑いであったこと、患者様の状況や希望も踏まえて検査を実施しており、当院では検査不能と思われる症例については、熊本市内の医療機関と協力して診療を行っているなどの報告がありました。また、EBUS、クライオバイオプシー、ロボット気管支鏡などのデバイスを紹介されました。活発な質疑応答が行われ、会場の先生方からは、講習会への参加や地域医療機関での講義の開催などの要望や気管支鏡検査の有効性を具体的に学ぶことができたなどの感想をいただきました。
第2部情報交換会にも多くの先生方、医療従事者の方にご参加いただき、私共にとりましても大変得るところの大きい会となりました。当日皆さまからいただいた様々なご意見を踏まえて、当院の今後の取り組みに繋げていきたいと思います。なお来年度は年2回、6月・11月の開催を予定しておりますので、日程が決まり次第ご案内させていただきます。
地域医療連携室 須﨑了子