管理栄養士 明瀨 奈津子
2023年6月30日当院において、第2回目の市民公開講座を開催しました。今回は、生活習慣病の1つである脂質異常症の食事に対する食事をテーマとしました。
脂質異常症とは、血液中の脂質であるコレステロールや中性脂肪のバランスがくずれた状態をいい、この状態が続くと動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。食事療法は治療の基本となりますが、その中で、油脂の種類を考慮した食品選択、食物繊維の摂取などについてお話しさせていただきました。油脂のなかで、特に魚の油に含まれるn-3系多価不飽和脂肪酸には、血中脂質を低下させる作用があるため、魚の積極的な摂取をお勧めしました。又、脂質の吸収を抑える食物繊維を多く含む野菜や海藻類を毎食摂取することも大切です。これらの食材を取り入れた食事の試食も行い、食事の全体的なバランスについても確認していただきました。
当日参加してくださった方からは、「食生活の見直しが出来て良かった」「普段の食事にも取り入れていきたい」「機会があれば又参加したい」などの感想をいただきました。今後も継続して講座を開催していく予定です。皆様のご参加を心よりお待ちしております。