特定技能外国人(母国:インドネシア)の受け入れについて

 近年、どの業種も人材不足が課題となっています。看護・介護分野でも同様であり、当院では看護補助者の確保が困難な状況です。そこで、今年度取り組んだのが、特定技能外国人の採用です。
 約1年前に紹介会社から説明により、外国人の雇用がどんどん進んできており、人材争奪戦が全世界で始まっていることを知りました。数社の説明を受け、今回は、介護職専門で採用支援サービスをしている会社を選択しました。
 この度採用したのは、インドネシアから2名です。彼女たちは、約1000時間の日本語学習や介護分野の学習を経て入国しています。入国後、5年間介護福祉士の資格取得へ向け、学びながら働きます。
 インドネシアは「助け合いの精神」が根付いている文化であり、目上の人を敬うそうです。頭に巻いている布は「ヒジャブ」という名称で、「女性の髪は美しく特別なものなので守る」という精神があるそうです。採用前までは、業務の邪魔にならないか気になっていましたが、写真のように、襟の中にいれることで、すっぽり包まれている感じで、かわいらしくもあります。
 日本人の文化に触れるのは初めてで、日本人は声が大きく、話す速度が速い(私のことかもしれませんが・・・(笑)とか、いろいろ驚くことはあるようです。また、こちらが接するときのポイントとして、「ジェスチャーを多めにつかう」「あいまいな、ちょっと待ってとかはつかわない」「人前で注意しない」等があります。 入国する時期が、この寒い冬の時期で、寒さが辛そうですが、先日降った雪は、生まれて初めて見るもので、とても喜んでいました。まだ、今は研修中で、教える私たちも、一生懸命日本語で言葉を伝えるようにしています。お互い手探り状態ですが、みんなで頑張っています。今後ともよろしくお願いいたします。

看護部長 古賀敦子