熊本県保健医療調整部門実動訓練に参加してきました

 10月5日(土)に熊本県防災センターで行われた、『熊本県保健医療調整部門実動訓練』に当院DMATの職員が参加してきました。
 訓練が行われた「熊本県防災センター」は、熊本地震及び令和2年7月豪雨等の経験をもとに県の災害対応拠点として、令和5年5月から運用を開始された新しい施設です。

今回の訓練では、
訓練日当日の午前8時に日奈久断層を起因とするM7.9(震度7)の地震発生し、

・天草・芦北地域が甚大な被害が出ている模様

・天草への橋(一号橋、五号橋)も崩落し、孤立状態となっている。

との想定で、午前中は発災直後、午後は発災24時間後として訓練が行われました。
 防災センターの一部屋を「天草中央総合病院内DMAT活動拠点本部」として、午前中は天草市内の病院の被害状況や天草の道路、ライフラインなどの情報収集が主のオペレーション、午後からは被害のあった天草市の病院への資器材手配、DMAT派遣や患者の域外搬送(天草島外への搬送)などの手配が主のオペレーションなどの訓練となりました。
 訓練を通して、天草市や上天草市の災害時の医療提供の脆弱性を再認識させられた形となりました。 今回の訓練の経験をもとに、今後も天草の災害拠点病院として努力していこうと思います。

放射線科診療部 診療放射線技師(天草中央総合病院 DMAT 業務調整員) 吉田憲一

上は熊本県防災センター 下は訓練時風景
収集した情報などをクロノロジー(Chronology)にし、問題点を洗い出し、ブリーフィングで村上副院長(リーダー)が活動方針を決定します