沖縄県への広域派遣

厚生労働省からJCHO本部に対して、新型コロナウィルス感染症の拡大地域への看護師派遣要請がありました。当院からは、5月に沖縄県立中部病院に1名を派遣し、今回、2回目の要請に対して、9月1日から9月15日まで沖縄県の施設に1名を派遣しました。

沖縄県への広域派遣を終えて

2階病棟 助産師 友尻眞樹子

私が配属されたのは、新型コロナウイルス感染症患者のみ(中等症~軽症)が入院する施設で、救急外来、急性期から慢性期、社会的入院まで幅広く対応する機能を有していました。
コロナ病棟におけるレッドゾーンでの看護業務が主な業務で、自宅療養者の健康相談対応17時から24時という業務もありましたが、そちらは現地スタッフが担当されていました。

患者高齢度合いとレッドゾーンでもリハビリ

患者さんは90歳代前半が当たり前で、100歳近くならないと高齢だなと感じませんでした。
入院すると、すぐに動けなくなるとのことで、レッドゾーンでもリハビリを行われていました。毎日3人のPT(理学療法士)が交代しながら2人1組でレッドゾーンに入り、リハビリを行われていて、自宅への退院がスムーズに行えるように取り組まれていました。

現地スタッフも患者さんも優しい

人にも業務にも慣れず、物の場所やゴミの捨て方も分からない環境で緊張しながら業務を行っていたので、沖縄の方の優しさに救われました。私は今年、プリセプターをしています。新人さんの気持ちを少しでも分かる様にと派遣に参加した意図もありました。すべて分かる事は無理でも「こんな気持ちだったな」と感じたことを忘れずに、そして優しい対応に救われた事を忘れずにいたいと思いました。

蒸し暑くて台風ばかり

気温も高いのですが、80~90%の湿度が、PPE(防護具)で動くときにとても暑くて、大変でした。台風がずっと停滞していたのでよけい湿度が高かったです。この施設は元々、体育館にベッドを置いて対応していた施設を、プレハブ4棟を収容できるように開設した施設でした。音がすごく台風の時は怖かったです。

厚生労働省から看護師派遣要請を受けた各病院(日赤、NHO、済生会、JCHO)から派遣された看護師の方々と、沖縄で一緒に働きました。様々な施設から、テキパキとした方々が集まっていました。こんな機会は、滅多にないのでたくさんお話を聞きたかったのですが食事はもちろん黙食ですし、職場でしゃべる事しかできませんでした。しかし、仕事を一緒にしたことでとても勉強になりました。