沖縄県への医療人材の広域派遣を終えて

2階病棟 川端美保

厚生労働省からJCHO本部に対して、新型コロナウィルス感染症に対応するための看護師派遣要請がありました。この要請に対して、5月16日から5月31日まで、沖縄県立中部病院に行ってきました。

濃厚接触者等で何十人ものスタッフが休んでいるという状況でした。初日は病棟への配属でしたが、入院患者にコロナ陽性者が出たため、翌日から救命救急センターに配属となりました。業務としては、コロナ疑い発熱患者の外待ちトリアージや救急搬送患者の対応をしました。中部病院の救命救急センターは1次救急から3次救急まで対応しているため、忙しい中でも発熱患者も多く来院されていました。搬送されてくる患者様や発熱患者トリアージでは、必ず防護服を着て対応しました。コロナ疑い発熱患者のトリアージでは、専用の用紙に沿って問診をとりバイタルサインを測定しました。小児の発熱患者も多く、成人とは違って訴えが難しいため呼吸数や呼吸状態、酸素化の値など注意して観察しました。問診のあとは医師による電話診療があり、継続して観察が必要な場合は、観察室へ案内していました。待ち時間の表示や発熱診療における支払いの流れの用紙が準備してあり、処方と一緒に手渡していました。コロナ疑い患者の濃厚接触者と一般外来の患者様が交差しないように、通路や待合室を分けてあり、パーテーションで仕切ってありました。初療室も5つのうち2つがパーテーションで仕切ってあり、コロナ疑い患者の救急搬送の場合に使用していました。

救命救急センターへの配属ときいて、2週間やっていけるか心配でしたが、忙しい中でもスタッフの方々に丁寧に教えていただき、業務を終えることができました。コロナ病棟での勤務ではありませんでしたが、病院の感染対策などとあらためて学ぶことができて勉強にもなりました。2週間、ありがとうございました。

派遣先の病院から感謝状をいただきました。

shoujou