2024年9月9日熊本テルサにて、優良看護職員熊本県知事賞の授賞式が執り行われました。熊本県下、13名の看護職員が表彰され、そのうちの一人が、当院の訪問看護ステーションの川上ゆみ看護師長です。
この優良看護職員熊本県知事賞とは、永年にわたり看護職員として県民の保健衛生の向上に寄与するとともに、看護の向上発展のために尽力し、看護職員の指導育成に当たる等その功績が顕著な者に対し、県知事が表彰を行うものです。特に、僻地等に勤務し、地域の住民や患者に対しての看護活動が顕著であることということが、今回認められました。
川上看護師長は、37年間永きに渡り、がん領域の治療やケアに関わっています。この領域に興味をもった原点は、「患者への告知」についてであり、それが標準的になったことで、患者が変化するようになったことを体感し、がん患者に寄り添うことに興味を示し、緩和ケア認定看護師として資格を取得したそうです。また、患者とその家族の助けになりたいという思いから、患者や家族が集い、がんの悩みを話して楽になれるようにがんサロン「ひまわり会」を立ち上げました。
当院が4年前に附属の訪問看護ステーションを開設時から軌道に乗るまで、多大な尽力により、安定した在宅療養支援を行っており、天草の地域住民の在宅療養に献身的に関わっています。
川上看護師長が、看護実践の上で大切にしていることは、マーガレットニューマンの看護論の「看護も環境の一部と捉えている」という点であり、患者に最適の環境を整えるという、看護の基本となることを常に意識しているということだそうです。 これからも、看護のすばらしさを、訪問看護を通し、後身へ伝授してもらい、第二の川上ゆみ看護師を育てていってもらいたいです。
随行者:看護部 古賀敦子