「運動器認定理学療法士」を取得しました

 日本理学療法士協会が認定している資格制度は、理学療法士の専門性を高めることを目的としています。認定の種類は脳出血や脳梗塞後のリハビリテーションを学ぶ脳卒中分野や慢性の肺疾患のある方の運動や教育などを学ぶ呼吸分野、等々21分野あり私は運動器を中心とした理学療法を学ぶ運動器分野を選択しました。

 運動器の疾患では特に腰痛、肩こり、膝痛などが最も多い障害となっています。これらの国民病とも言える運動器疾患に対して運動療法や電気治療などを行い社会復帰や仕事復帰を支援します。また、スポーツ場面でも予防に導く正しい動きや体を守る知識とトレーニングが大切です。特に腰痛や肩の痛み、膝痛は慢性的な不良姿勢や正しい動きができないことによる場合も多く、正しい姿勢の再獲得と適度な運動等が必要となります。

 受験資格は日本理学療法学術大会やその他の指定研修への参加が必須ですが、今回はwebで受講できたことも僻地に住む私からするととても助かりました。昨年12月に認定試験があり、熊本会場では10数名が受験しました。私は社会人になっての試験の経験は殆どなく、良い緊張感のもと試験に臨みました。過去問なし、合格ラインの明示なし、問題集は回収で少し不安はありましたが、無事合格でき今年の5月に認定証が届きました。振り返れば計画段階を含めると認定取得までに約3年程度を要しました。

 天草ではまだまだ畑で野菜を作りたい、元気になって旅行に行きたい、と希望される方も多くおられます。運動器疾患でお困りの方に対して、これまで学んだカリキュラムをこれからの臨床で生かしていきたいと思います。

理学療法士  山畑公弘