診療・各部門
入院から在宅生活へ、医療から介護福祉へ「切れ間の無いリハビリテーションサービスを提供し、患者様とご家族に信頼され、地域に必要とされるリハビリテーション」を目指しています。
リハビリテーションの療法士は理学療法士9名、作業療法士3名、言語聴覚士1名が在籍し、整形外科、外科、呼吸器科、がん患者へのリハビリに取り組んでいます。特に3学会認定呼吸療法認定士、がん患者リハビリテーション研修修了者が在籍し、専門的なリハビリテーション提供を行なっています。
令和2年度より整形外科診療が開始され、下肢・上肢・脊椎(令和3年度当院手術件数419件)の術後リハビリテーションを翌日より開始しており、機能・能力の低下を防ぎ速やかな生活の場へ退院が出来るように取り組んでいます。更に、スポーツ外傷(令和3年度当院手術件数8件)のリハビリテーションにも対応し、クラブ活動での学生等への治療・訓練機会も増加しています。
また、熊本県より天草地域リハ広域支援センターの委託事業を受けており、地域リハビリの推進のため、研修会・連絡協議会開催や密着リハ支援、運動教室・勉強会等の講師派遣等を行い、地域リハビリ関係者との連携を図り、地域の皆様が「その人らしく、地域で生活が送れる」ように支援しています。
今後も、医療的リハビリから地域リハビリへ包括的な視点を持ち、共に多職種と協働し質の高いリハビリテーション提供に努めていきます。
理学療法
- 整形外科疾患(保存療法や手術後)や脳卒中による片麻痺の方をはじめ様々な疾患の方に対して、急性期から在宅生活・職業復帰に至るまでアプローチを行っています。
- 具体的には、片麻痺の回復、筋機能や関節機能の改善、呼吸機能の改善、寝返り~立ち上がるといった基本的動作能力の獲得、車椅子や歩行などの移動能力の向上のためのリハビリテーションを中心にその内容は多岐にわたっています。また、痛みのある方に対しては様々な物理療法(温熱、電気、光線、超音波など)機器を用いたり、徒手で痛みを除去し身体機能の改善を図る等行っています。
- 在宅復帰の方には、必要に応じ多職種で自宅を訪問し、住宅改修プランや介護指導、リハビリ指導などを行っています。
作業療法
- 身体または精神に障がいのある方に対して、生活していくために必要な動作や、社会に適応するための能力の回復をめざし、治療を行います。
- リハビリテーション室内にはADL(日常生活活動)・調理練習コーナーが設けてあり、作業療法では特に在宅での生活環境を想定してADL・IADL(手段的日常生活活動)練習(床上動作、家事動作等)を実施しています。また退院前には、在宅を訪問し、環境調整や動作指導を行っています。
言語聴覚療法
- 当院の言語聴覚療法は、脳卒中や、肺炎などにより話すことや食べる事が困難になった方に対して、機能回復、在宅復帰に向けたアプローチを行っています。
- 言語聴覚療法室では、1対1での言語訓練や認知機能訓練(あたまの体操)を行います。また、食べることが困難になった方に対しては、ベッドサイドで食べる能力の評価・訓練を行い、もう一度食べる事が可能となるようにサポートをしていきます。定期的に栄養カンファレンスに参加することで、他職種と連携し、栄養面や褥瘡予防にも介入しています。
熊本県より「地域リハビリテーション広域支援センター」の指定を受けています。