第3回緊急輸血シミュレーション訓練を実施しました

診療・各部門

緊急輸血を必要とする疾患は様々ですが、産科領域において常位胎盤早期剥離は赤ちゃんとお母さんに及ぼす影響が大きい疾患です。夜間自宅で急激な腹痛と多量の性器出血を認めた妊婦さんが救急搬送されてくることがあります。今回、このような産科危機的出血の患者の受診を想定し、令和2年9月11日に緊急輸血シミュレーション訓練を実施しました。
 昨年度の反省を踏まえ、⓵緊急輸血時の連絡網の見直しや、緊急輸血に加えて緊急手術に対応する医師や看護師の体制の見直し。⓶病棟と検査室と連携体制の見直しをあらかじめ協議し当日に備えました。
 当日は救急隊役からの搬送依頼の電話を病棟助産師が対応し、救急搬入から緊急輸血、緊急手術までの流れで、当直医師役・当直看護師役など役割を決め、医師11名、助産師3名、看護師6名、検査技師2名の方が参加しました。他にも多くの職員の見学がありました。昨年度と比較すると円滑に実施できました。また、病棟・検査室・手術室と追加異型輸血の運搬時間や血液型判定後の輸血の依頼方法などでの新たな問題点がみつかり、解決策を講じました。
 今回の輸血シミュレーションを振り返り、実際の対応がスムーズに行くように役立てたいと思います。

助産師 吉本真希子

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