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緊急輸血シミュレーション訓練後に実際に輸血を要した症例を経験して

産婦人科 神尾未紗希

2022年11月発行の病院広報誌でもご報告したように、当院では2018年以降,緊急輸血シミュレーション訓練を毎年実施し,改善を重ねてきました。
今年は9月5日に第5回緊急輸血シミュレーション訓練を実施しましたが、このシミュレーションから数か月後に実際に大量の輸血を要した症例を経験しました。この症例では、妊娠経過や分娩経過は問題なく、出生後の児の状態も安定していましたが、胎盤娩出後に大量出血を起こし、患者さんの状態が急変しました。産科危機的出血の状態であり、患者救命のために早急に輸血を開始する必要があると判断し、院内放送を行いました。
院内放送後、シミュレーション通りに院内の医師や看護師が速やかに駆けつけて急変時の対応を開始し、臨床検査技師も迅速に輸血製剤を供給してくれたため、早急に輸血を開始することができ、患者さんを救命することができました。後から振り返ると、産科的な対応では改善した点もありましたが、輸血の対応は円滑で、シミュレーション通りにできて良かったと思います。昨年も今回と同様に輸血シミュレーション後に輸血を要し救命しえた症例があり、2年連続だったそうです。
日頃から緊急時を想定して訓練しておくことの大切さを改めて実感しました。また、来年以降も輸血シミュレーションを継続し、さらに精度を向上させ、当院での緊急対応の標準化を目指してほしいと思いました。

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